是枝監督の初期作品。映画「ワンダフルライフ」感想
どうも、タコヤキです。
今回は「万引き家族」で話題になった、是枝監督の「ワンダフルライフ」という作品の感想です。
プライムビデオにもネットフリックスにもありませんでした。僕はレンタルで鑑賞しましたよ。
かなり変わった作品でした。物語自体は暖かい感じなんですけど、ちょっと浮世離れした映画です。ジャンルもファンタジーって記載されている時もありますし。
人によってはかなり眠たくなる作品で、人を選ぶ作品かな?と思います。
けど、とても温かみのある人間賛歌のような作品ですので、是枝監督作品が好きな人はぜひみてみてください。
「ワンダフルライフ」はどんな作品?
・かなり変わった映画
・人によっては眠くなる
・海外の評価が高い
予告映像
基本情報
脚本:是枝裕和
製作:佐藤志保
秋枝正幸
出演者:ARATA(ピンポン、空気人形)
小田エリカ(レイ、初めての呼吸)
寺島進(BROTHER)
谷啓(図々しいやつ)
音楽:笠松泰洋
上映時間:118分
公開日:1999年
簡単なあらすじ
死んでから死後になるための1週間。ここで死者たちは自分の1番大切な思い出を選ぶ。その1番大切な思い出は、そこのスタッフにより映画化される。
そして、死者たちは自分の1番大切な思い出をもって逝けるのだった。
こんな人にオススメ!
・是枝監督作品が好きな人
・温かい物語が好きな人
・変わった映画が好きな人
こんな人にはオススメできないかも
・眠たくなるような映画が苦手な人
・邦画が苦手な人
こんな作品が好きな人にオススメ!
・海よりもまだ深く
感想:アイデアは面白いけど、映画的にはちょっと?けど、とても温かい人間賛歌
とても変わった映画でした。
なんか映画を見てるって感じがしません。
様々な死者が、淡々と自分の1番大切な思い出を選んでいきます。
その中で、スタッフや選べない人たちが焦点に当てられるわけですが、劇的なストーリーはなくひたすら淡々としてます。
人によっては、猛烈な眠気に襲われて挫折する人もいると思います。
そういう意味で、エンタメ的要素はほぼ皆無といっていいです。とても静かな映画だし、明るい映画でもありません。
ズバリ言うと、人を選ぶ作品です。
しかし、非常に人生を良きものとして捉え、温かい物語でした。
どんな人生でも良かったと思えるワンシーンがあり、それを映画にする。
よく考えたら凄いロマンチックな話です。
自分の人生の中でキラキラ輝く瞬間はなかったかもしれない。それでも良かったなぁと見いだしていく。
何十年も選べなかった人も生きてて良かったと思えるワンシーンを見出していく姿は、切ないけれど祝福したくなるような、美しい話です。
まだ、決められない人もいてモヤモヤとしている人もいるのですが、いつか見つけられるだろうな。と、非常に安心感をもたらすような終わり方でした。
「ワンダフルライフ」は激しさはないけど、静かで全ての人生を祝福するような優しくて美しい映画でした。映画的にはそこまで好きじゃないけど、話的には好き。
今回は以上です。
ーそれでは、また。