死体と一緒に生きよう!「スイス・アーミー・マン」感想!
どうも、タコヤキです。
ずっと見たかった映画で、ようやく見れました。そしたら期待以上の作品でとても満足でした。「スイス・アーミー・マン」という映画です。アマゾンビデオでもありますが、最近のものなので少し高めとなっています。
にしてもこの映画、ラドクリフさん体張りすぎです。
演出もシナリオも良い。僕みたいな引きこもり気質な人には胸に刺さる話でした。
基本情報
監督:ダニエル・シァイアート
ダニエル・クワン
脚本:監督と同じ
製作:ローレンス・イングリー
アマンダ・マーシャル
製作総指揮:ギデオン・タドモア
出演者:ポール・ダノ(オクジャ、それでも夜は明ける)
ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッターシリーズ)
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
(ダイ・ハード4.0、10クローバーフィールド・レーン)
上映時間:97分
公開日:2017年
簡単なあらすじ
無人島に流れ着いたハンクは孤独と絶望のあまり自殺しようとしていた。が、波打ち際に一つの自体が打ち上げられる。死体はガスが詰まっており、噴出して沖へ進もうとした。ハンクは死体をジェットスキーの要領で使い、無人島を脱出する。ハンクと死体の奇妙な遭難は始まったばかりだー。
スイスアーミーマンの見所
・死体のラドクリフの演技力
・前半コメディ、後半ガチ
・陰キャの胸に刺さるシナリオ
こんな人にオススメ!
・遭難系が好きな人
・ラドクリフの尻見たい人
・陰キャ
こんな人にはオススメ出来ない?
・ラドクリフの扱いに耐えきれない人
こんな作品が好きな人にオススメ!
・キャスト・アウェイ
・127時間
・妄想代理人(アニメ)
感想:奇抜で面白く、ラドクリフがぱない!
これ、すっごい映画ですよ、、、。
もっと話題になってもいいはず。
まずはラドクリフさんがすごいですねぇ。死体役をしっかりとこなしていて、微妙に笑えるところもある。メイクとかも細部まで拘っていてラドクリフ見てるだけでも楽しい。まさか、ハリーのお尻ががっつり見れる日が来るとは思いませんでしたよ。
さて、肝心のシナリオ!
これもハンクの精神の繊細さを描いていてとても良かったです。
(ここからネタバレ含みますのでご注意を)
ハンクは自殺するくらいの孤独者で、通学中に見る女の子を隠し撮りして、待ち受けにするなどのかなり内向的な陰キャです。死体と一緒に森を脱出し、待ち受けの女の子に出会えたのお約束という名の運。
しかし、それは死体と楽しく生活して、お話して楽しんでいるハンクにとっては直視したくない現実との再会でした。
彼女はハンクのことを知らないし、夫もいる。ハンクは彼女が好きでたまらないが、彼女はハンクを知りもしません。当然彼女は死体に執着するハンクを見てドン引きします。キモって。
ハンクはそんな現実に耐えきれず、再び死体であるメニーと共に森へ戻ろうとします。森とメニーがいる世界はハンクにとっては現実よりも心地よい世界だったのです。直接的に言えば現実逃避ですが。
そういった、現実とハンクの心地よい世界の架け橋となったのがメニーという死体。
現実に近づけばメニーは死体となり、ハンクの心地よい世界に近づけばメニーというハンクの良き友人となります。 あるいは、メニーにハンク自身を投影させて恋愛ごっこもできます。
それらの映像もよく出来ていました。現実に戻った時死体の冷たさと、ハンクの妄想代のメニーが行ったり来たりしているのは映像的に魅力がある。
ラストシーンで死体が海に帰っていったのは、ハンクの現実への帰還だったのだと思います。現実を受け入れたハンクの表情もまたいい感じ。
前半はラドクリフの死体がポンプになったり、投石機になったり、オナラジェットしたりでめちゃくちゃ笑えるんですが、後半になるにつれ、ハンクの繊細な精神が浮き彫りになっていくのは素晴らしい展開です。
本当に映像的にもシナリオ的にも好き。音楽もなかなかです。
押井守とか好きな人にはオススメな映画ですね。現実と虚構がテーマ。
僕の好物のテーマの1つです。
興味がある人はぜひ見てみてください。
今回は以上です。
ーそれではまた。