滅亡した世界での親子愛と希望「ザ・ロード」感想
どうも、タコヤキです。
今回は世界滅亡系SF映画、「ザ・ロード」の感想です。
世界観はSFですが、話自体は父と子、そして希望の話です。灰色になった世界感がいい感じでした。
基本情報
「ザ・ロード」
監督:ジョン・ヒルコート
脚本:ジョー・ペンホール
原作:コーマック・マッカーシー
製作:ニック・ウェクスラー
製作総指揮:トッド・ワグナー
出演者:ヴィゴ・モーテンセン
音楽:ニック・ケイヴ
上映時間:111分
公開日:2010年
簡単なあらすじ
大災害によって世界は灰に覆われ、食料も少なく、寒冷化が各地で押し寄せていた。自殺者や餓死者が多く現れる中、生き残ったものは、他人のものを奪ったり、他人の肉を食うしかなかった。そんな世界で父と子は善き者であろうとしながら、世界を放浪していた。
「ザ・ロード」の見所!
・陰鬱とした世界滅亡系の雰囲気
・泣ける親子愛
・美しい希望
こんな人にオススメ!
・世界滅亡系が好きな人
・親子ものに弱い人
・サバイバル系が好きな人
こんな人にはオススメできないかも
・エグいのが生理的にダメな人
・アクション要素がないとダメな人
こんな作品が好きな人にオススメ!
・アイ・アム・レジェンド
・トゥモローワールド
・デイアフタートゥモロー
感想:ストレートな親子愛と希望に泣ける
地球滅亡系ものは個人的にかなり好きなジャンルなんですが、この「ザ・ロード」は、鑑賞前はかなり暗いイメージを抱かされます。
あらすじで、人が人を喰うことが珍しくなくなってきてる世界とか、どう考えても暗く、バッドエンドに近い形になるだろうと思っていました。
だけど、この作品は良い意味で清々しいほどに裏切ってくれました。
ザ・ロードで描かれているのは徹底した親子愛と人の希望。
親が子を全力で守り、善き者であれと説く。そして、子の存在が親を最後の一線まで、善き者に留めてくれるという構図。まさに2人で1つみたいな状態。
子供が親を善き者に留めてくれているというのは、後半の黒人の方から荷物を取り返すシーンからそう思いました。子供がいなかったら、絶対殺してたと思うのですよね。あれ。
世界が灰に覆われ、人は共喰いをはじめている中で、狂気と絶望に抗う親子の相手にがひたすら描く。
彼らは人間として善き者であろうと、必死に世界と抗う親子。その火を消さぬように歩き続ける。
そして、その希望はしっかりと引き継がれる。
とても残酷で絶望的な世界ですが、驚くほど美しい物語でした。
こんなにも絶望と希望をハッキリとかき分けている作品も中々ないのではないでしょうか。
人を信じた、綺麗な物語だったと思います。ぜひ、見てみてください。
でも、地下室にもう少しくらい留まっても良かった気もするんだけどなぁ。(笑)
原作はこちからチェックしてみてください!
今回は以上です。
ーそれでは、また。