子供が誕生しない閉塞した世界!アルフォンソ・キュアロン監督によるSF映画「トゥモロー・ワールド」感想
どうも、タコヤキです。
今回はこちらの映画となります。
アルフォンソ・キュアロン監督による「トゥモロー・ワールド」
アマゾンビデオではなかったですが、Netflixでは配信されていました。けど、これはBRで購入しても損はないですねぇ。
舞台背景と独特なカメラ回しが特徴的な映画でした。SFだと思ってたのですが、戦闘シーンの描写が凄いです。
世界観やスリルを味わえる面白いSF映画でした。
基本情報
「トゥモローワールド」
監督:アルフォンソ・キュアロン(ゼロ・グラビティ、ハリポタアズカバンの囚人)
脚本:アルフォンソ・キュアロン
ティモシー・J・セクストン
原作: P・D・ジェイムズ「人類の子供たち」
製作:マーク・エイブラハム(ドーン・オブ・ザ・デッド、スパイゲーム)
製作総指揮:トーマス・エー・ブリス
出演者:クライブ・オーウェン(シン・シティ、ボーン・アイデンティティ)
ジュリアン・ムーア(ハンニバル、キングスマンゴールデンサークル)
マイケル・ケイン(インターステラー、キングスマン)
音楽:ジョン・ダウナー
上映時間:109分
公開日:2006年
サターンSF映画賞受賞
簡単なあらすじ
2027年ー。原因は不明だが、世界中で子供が産まれず、世界は恐慌状態になっていた。テロや内戦で各国が潰れるそんな中、イギリスでは軍事力で無理やり統治を目指し、イギリスに流れてきた不法移民は弾圧されていた。
主人公セオは反政府グループの首謀者になった妻と再会を果たす。その中で1人の黒人女性、キーと出会う。なんと彼女は妊娠していて、子供を身籠っていた。
「トゥモローワールド」の見所
・荒廃した世界観
・独特なカメラ回し
・緊迫した緊張感と奇抜なシナリオ
こんな人にオススメ!
・荒廃した世界系が好きな人
・SF映画が好きな人
こんな人にはオススメでできない?
・SF映画が苦手な人
こんな作品が好きな人にオススメ!
・ブレードランナー
・アイ・アム・レジェンド
・ザ・ロード
感想:緊張感が心地よく、最後まで目が離せない!
これは、面白い作品でした!
まず、好きなところの1つで世界観。
子供が産まれなくなって、閉塞感と恐慌した世界の陰鬱さと閉塞感がビシバシ伝わってきます。不法移民やテロ、暴徒などが至るところで出ます。
イギリスの外の世界に関することがほとんど情報がないのも、閉塞感を生み出していて作品全体に息苦しさを生み出しています。
軍の様子も凄まじいですね・・・。
やっていることがナチスとかとあんま変わんないんですもん。自然と不快感を覚えるような描写も多い。
映画の終始にこのような陰鬱さと閉塞感を持続できたのは凄いと思います。
この作品の特徴の一つにカメラワークがあるんですが、出産シーンや戦闘シーンの1カットが超長いんです。
1カットというのは場面が切り替わる時ですね。
これが臨場感が凄まじく、没入感が生まれる画期的な手法となったのです。
このシーンだけでも見る価値があると思うので、ぜひ見てみてください。
シナリオ自体も良かったですね。
特に子供が産まれた後の話。
戦闘に巻き込まれてしまうんですが、子供の鳴き声で銃声が次々と止んでいくシーンは鳥肌ものでした。
子供という存在の神秘さや尊さが全て詰まったかのような素晴らしいシーンです。言葉は必要なく映像だけで語っています。
トゥモローワールドは画期的なSF映画でありながら、世界観もシナリオも良い傑作SF映画です。SF映画が好きな人には間違いなく楽しめると思うので、ぜひ見てみてください。
今回は以上です。
ーそれでは、また。