資本主義批判?ジョン・カーペンター監督による伝説のカルト的SF映画「ゼイリブ」感想!
どうも、タコヤキです。
今回の映画はちょっと古いです。
ジョン・カーペンターの「ゼイリブ」というSF映画です。レンタルだと400円するんですね・・・
ジョン・カーペンターというだけで、食いつく人もいるのではないでしょうか。
ファンにとったら今更かよ!ニワカ!とか言われそうですけど、めげずに感想を書いていきたいと思います。
基本情報
「ゼイリブ」
監督:ジョン・カーペンター
脚本:フランク・アーミテイジ
原作:レイ・ネルソン
製作:ラリー・J・フランコ
製作総指揮:シェップ・ゴードン
上映時間:96分
公開日:1989年
簡単なあらすじ
主人公のナダは貧しい肉体労働者。そして、世の中の貧富の差は大きい。
家を持たないナダは同じような労働者のキャンプで生活するが、そこでのテレビである映像が流れる。「我々の暮らしている世界は人工的な仮眠状態にされています。あるグループが信号が発信されているのを発見したのです。彼らは抑圧的な社会を作り上げているのです。彼らの目的は皆の意識をなくすことです。彼らの目的は人々を欲に目をくらませ、物質主義者にしたてあげることです。彼らは自分たちが生きるために我々を眠りこけさせ、欲に狂わせている。我々は“奴隷”にされているのです」 果たしてこの映像はなんなのか。そしてナダは数奇な運命に巻き込まれていく。
「ゼイリブ」の見所
・社会風刺SF映画
・ニューヨーク1997的雰囲気
・奇抜な発想
こんな人にオススメ!
・社会風刺SF映画が好きな人
・ジョン・カーペンターが好きな人
・古い映画が好きな人
こんな人には向いてないかも・・・
・古い映画が苦手な人
・SF映画が苦手な人
こんな作品が好きな人にオススメ!
・ニューヨーク1997
・スキャナーズ
www.takoyaki-blog.com
・ウエストワールド
感想:社会風刺で奇抜なSF映画!雰囲気最高!
これは、面白いSF映画でした!
まず作品全体の雰囲気が最高ですね~。
日常にちょっとの違和感が生まれて、そこから大きな違和感になっていく感じに心地よさすら感じます。音楽もゆったりと不安になっていく感じがあって素敵です!っていうか音楽に関しては本当に素晴らしい出来だと思います。作品にマッチしすぎ!
これは「ニューヨーク1997」でも同じような緊迫感がありましたけど、それをさらにSF風でコメディ的な要素も入っていて洒落てます!
シナリオ自体も社会風刺が効いてて超僕好み!ちなみに僕はピカレスク、社会風刺、SFが好物なんです(笑)
作品解説でもあるんですが、カーペンダーの1980年代くらいに肥大化していく資本主義に対する嫌悪感が表現されているといわれています。
テレビをつけると「あれを買え、これを買え」CMとか広告とかもそうなんですけど、我々に商品を買わせるよう欲望を出させ、金を出すようにデザインされているとカーペンダーは言っていました。
確かに、現代のネットでもそうですけど、あれを買えはもちろんのこと、「これをしなきゃヤバイ」とか「これをやっていない奴はバカ」だとかいって、恐怖心や競争心をくすぐって、商売する人も多く目に付きます。震災のときとかひどかったですもんね・・・。
「ゼイリブ」ではこういった人たちをエイリアンとして扱い、同じ人間として正体を隠しながら、テレビを通じて洗脳して、消費させ、人類を支配していくという衝撃的なものとなっています。
こんなに社会風刺的で、なおかつエイリアンはちょっとコメディ風というマニアにはたまらないような要素がたくさん詰め込まれているんですよ!この「ゼイリブ」には!
しかも80年代に作られたにもかかわらず、現代でも話題になっているからこの作品の内容が超濃いということもわかりますね。ネットでも人気があります。
最近の若い人達は、物欲やお金よりも自分の時間などを重視する傾向があるらしいです。そんな若い人達がゼイリブを見たらなんて思うんでしょう?ちなみに僕もそんな若者ですが、とても好きな作品の1つになりましたよ!
SF好きやカーペンダー好きはぜひともチェックしておきたい伝説級のカルト映画です!若い人にも多く見てほしいです!みんな見てね!
今回は以上です。
ーそれでは、また。