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衝撃のラスト!ジュゼッペ・トルナトーレ監督による映画「鑑定士と顔のない依頼人」感想!

 

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どうも、タコヤキです。
ニューシネマパラダイスで有名なジュゼッペ・トルナトーレ監督の「鑑定士と顔のない依頼人」を見ました。感想は一言で言うと、、、「嘘だぁ・・・」

 

 

アマゾンプライムビデオで見れます。↓

 

 

 基本情報

鑑定士と顔のない依頼人
  監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
 音楽:エンニオ・モリコーネ
 出演者:ジェフリー・ラッシュ
    ジム・スタージェス
    シルヴィア・フークス
    ドナルド・サザーランド
 上映時間:124分
 公開日:2013年

 

簡単なあらすじ

 主人公のヴァージルは凄腕の美術品競売人。富も地位も持っているが、女性が大の苦手だった。そんなヴァージルにある女性から競売の依頼がかかる。しかし、その依頼主はとある病気で家にずっと引きこもっている女性だった。やがてその女性の名前はクレアという名だとわかり、ヴァージルは除々に惹かれていくが・・・

 


鑑定士と顔のない依頼人の見所
・丁寧に散りばめられた伏線
・あっと驚くラスト
・ラストシーンの考察が面白い


どんな人にオススメ?
・どんでん返しのストーリーが好きな人
・サスペンス映画が好きな人
・雰囲気が良い映画が好きな人


逆にどんな人にはオススメできない?
・アクション要素を求めている人
・イケメン求めてる人
・ラブストーリー求めている人


どんな作品が好きな人にオススメ?
ユージュアル・サスペクツ
・ミスト
・セブン


 ユージュアル・サスペクツの感想はこちらをどうぞ↓

www.takoyaki-blog.com

 

感想:衝撃のラストシーンと考察しがいのある終わり方(ネタバレあり)

 

 これは最後に全てをもっていく大どんでん返し映画ですね・・・
 この映画の語るところは全てラストシーン付近に集約されています。

 

ラストシーンとそれまでの伏線について

 ヴァージルはビリーたちの裏切りに会い、全てを失ってしまいます。
 思い返してみると、この裏切りまでの過程での伏線の張り方がよくできているんです。

 

 ヴァージルを白髪に染めさせたり、クレアがヴァージルが隠れているというのを知っていた上で、電話で脈アリなことを言ったり、発信機らしいものがあったりなど、思い返してみたらとても巧みに伏線が張られていました。これは騙された人は多いのではないかと思います。


 シナリオ的には「え~!マジかよ~!」っていう大どんでん返し。
 これは眠気なんて吹っ飛び、画面に釘付けになること間違いなしです。

 

 しかし、一番語りたいのはやはりラストシーン付近

 

 ヴァージルはクレアたちに裏切られた後、放心状態で生活し、髭を生やしリハビリのようなことをしているシーンと、機械がたくさんある店の喫茶店のようなところで、クレアを待つシーンがあります。

 

 果たしてこれは何を意味しているのか?
 僕の考えですが、喫茶店のシーンはヴァージルの妄想だったのではないかと思っています。
 本当の彼はもうほとんど自力で生活することはできずにいる状態なのでは思います。
 なぜなら、ヴァージルは自意識を失ってまでもクレアをずっと待ち続けていることを最後に描きたかったから。


 要は、ヴァージルのクレアへの想いの強さは実際に喫茶店で待つよりも、ボケても彼女を待っている、ということのほうが想いの強さを示せるからです

 

 しかし、これには何も確証を持てるものが何もありません(笑)
 もしかしたら、彼は車椅子に乗る前に実際に喫茶店に行き、クレアを何度も待ち続けていたかもしれない。こちらのほうがしっくりするっていう人もいると思います。
 
 事実関係は映画の中でははっきりしませんが、時系列的にはむしろどうでもよいことなのかもしれません。

 

 それよりもヴァージルの心境の変化のほうが、ずっと重要かもしれません。
 ヴァージルはこれまでに女性と縁がなく、お金はあれど寂しい人生を送ってきました。あの年で童○ですからね・・・。
 
 そんな彼がはじめて嘘であろうとも、女性に恋に落ち、一途に人を待つほど好きになれたことは、そのような感情をしらないままよりも良かったのかもしれません。
 僕の主観ですが・・・。


名言

 

この映画の名言。
それは、「贋作の中にも必ず一つ真実が隠されている」
ですね。(細部違うかも・・・)

 

 この映画のメインテーマの一つといっていいほどの名言です。
 クレアの愛は偽者だったけど、一つ真実があった。それはクレアが本当はヴァージルのことを好きだったという感情かもしれません。だからこそ、彼はあそこまで心惹かれたのかもしれません。

 

 他にもクレアの愛は偽者だったけど、ヴァージルの愛は本物だった。
 これは愛を二人で考えたときの場合ですね。前者はクレア視点です。

 

 詐欺自体もそのまま嘘をついて立ち去ればよかったのですが、オートマタやビリーのメッセージなどがまた味なことをしています。
 嘘をついた側は嘘をついたということを相手にしらしめたいがために、無意識に真実の痕跡を残してしまうのかもしれません。オートマタとビリーは完全に故意ですが・・・

 

 しかし、クレアはどうだったのでしょうか。
 意識的にヴァージルを好きでいた?それとも無意識的にヴァージルをどこかで好いていた?
 そう考えると、クレアの嘘の中の真実は多少なりともあったのではないでしょうか。
 もし、そうならば非常に切ない話です。

 

まとめ

 なんだかんだ言って、めちゃくちゃびっくりした映画でした。

 見終わった時は、こいつら鬼かよと思いましたが、実は違うのかなとか思ったり、ヴァージルにとっては良かったのかもな。と思ったり色々考えられる映画でした。

 ぜひ見てみてください。

 

 今回は以上です。

ーそれでは、また。