【感想】ジュゼッペ・トルナトーレ監督「ある天文学者の恋文」はロマンチックな映画が好きな人におすすめ!
どうも、タコヤキです。
今回はかなりロマンチックな映画を見ました。
ニューシネマパラダイスなどの監督、ジュゼッペ・トルナトーレ監督による作品
「ある天文学者の恋文」です。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新作ですが、公開している映画館が少なかったからかそこまで話題にはなりませんでした。ジュゼッペ・トルナトーレ監督に興味がある人は見てみる価値はあるはずです。
予告映像
基本情報
「ある天文学者の恋文」
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ(アンタッチャブル、ニューシネマパラダイス)
出演者:オルガ・キュリレンコ
ジェレミー・アイアンズ
ショーナ・マクドナルド
パオロ・カラブレージ
アンナ・サヴァ
イリーナ・カラ
上映時間:116分
公開日:2016年
簡単なあらすじ
著名な天文学者であるエドと彼の教え子のエイミーは、周囲にばれないように付合っていた。しかし、エイミーの元に突然届いたのはエドの訃報だった。現実を受け入れられないエイミーだが、彼女の元にはエドの手紙やメッセージが届いていた。エドの遺した謎を解き明かそうと、エイミーは彼が暮らしていたエディンバラや、かつて二人で時間を過ごしたイタリアのサン・ジュリオ島などを辿りはじめる。果たしてエドの真意とは何なのかー。
「ある天文学者の恋文」の見所
・超ロマンチックなストーリー
・サスペンス的な要素もあるシナリオ
・見ていて飽きないような構成
こんな人にオススメ!
・ラブストーリーが好きな人
・ジュゼッペ・トルナトーレ監督が好きな人
・雰囲気が良い映画が好きな人
こんな人にはオススメしないかも
・恋愛映画が苦手なひと
こんな作品が好きな人にオススメ!
・ニューシネマパラダイス
・鑑定士と顔のない依頼人
感想:ちょっとロマンチックすぎるくらいロマンチックな映画
すげー、ロマンチックな映画でした。
また、年の差がありすぎて、共感できないみたいな声もよく聞きます。
けどこの映画ってラブロマンスだけを描いているわけではないと思うんですよね。
理由はラストシーンにあるんですけど、僕はラブストーリーよりもラストシーンのセリフが印象的でこの映画の言いたかったことなのではないかと思っています。
まずはエイミーが映画のスタントで蝋人形みたいなこと(あれなんて言うのかわかりません汗)するところがあるんですが、エドのことを想って涙します。
涙を流すと蝋の形が崩れてしまい、綺麗な作品にはなりません。エイミーは監督にもそれで駄目出しされてしまいます。
けれど、最後にその涙で形が崩れてしまった蝋人形が高い評価を受けます。
完全ではなく、ちょっと不完全な形。それが美しいと評されることになる。
そして、最後のエドのメッセージ。
人間は生きている間に1つ大きな過ちを犯す。
完璧に近いエドのメッセージにもミスがあって、エイミーの状況とエドの生前に用意したメッセージがずれてしまいます。
エイミーはそれで一時期は怒ってしまうのですが、それも含めてエドという存在をより愛おしく想うようになります。
完璧のように見えるエドも最後には自分の犯した過ち、失敗を語ります。
エドの過ちやミス、形が崩れた蝋人形
それらの過ちや歪なものも含めたものは、人にとってとても美しく見えるもの。
この映画はそのことを言いたかったのではないかと思います。
芸術作品でも綺麗に整った形よりも、ちょっと歪なものが好まれたり、
千利休とかでもちょっと形が歪んだものや、欠けたものが美しいという美の様式があります。(そこまで自分は詳しくないですが)
いわゆる「侘」「寂」です。
漫画「へうげもの」で、そのことがちょっと書かれているので興味のある方はぜひ読んでみてください。▼
そんな芸術的で、歪なものを含めた美を愛した。「ある天文学者の恋文」は、そんな映画だったのではないかと思います。
主軸はラブロマンス全開なんですけど、そういった美しさの様式を意識しているのかな?と思われるような作品でした。
そういったことを含めて、この映画はロマンチックで美しい映画だと僕は感じました。美しいですね。本当に。
映画を見るならこちらから▼(今なら無料期間あり!)
今回は以上です。
ーそれでは、また。