ザ・吸血鬼!スティーブン・キング小説「呪われた町」感想!
どうも、タコヤキです。
スティーブン・キングの小説である「呪われた町」 を読みました。
キングは「キャリー」や「グリーンマイル」、「シャイニング」の原作小説で有名なモダンホラーの巨匠と呼ばれているアメリカの小説家です。
同作家で「死のロングウォーク」という作品もオススメですので、そちらもぜひ!↓
最近ではキング原作のホラー映画、「IT それが見えたら終わり」が公開されました。2017年の映画の中でもかなり上位に入る出来です。↓
「呪われた町」は1975年に発行された長編小説です。上巻と下巻あります。
感想を一言で言うと、、、
「凄く・・・吸血鬼です・・・」
この小説の魅力的なところ(3行まとめ)
・アメリカの片田舎で起きる王道吸血鬼物語
・日常と違和感が交差していく、不穏な雰囲気
・後半のテンポが良い展開
登場人物紹介
ベン・ミアーズ
本作の主人公となる人物。小説家。なぜこのタイミングで帰ってきたって感じ。勇気あって、頭も悪くない。一番びっくりしたのが斧振り回すところ。あれは、読んでて何事かと思った(笑)
スーザン・ノートン
主人公の彼女となるヒロイン。吸血鬼物語によろしくということで、当然ながら狙われます。不憫なり。
マーク
12歳の頭もよく、勇気ある少年。本作のMVPをとってもいいほど優秀な活躍をみせる。恐ろしい子。
マット
教師。なかなか頼りになる中堅の人物。普通に良い人
ドナルド・キャラハン
トランプの親戚(嘘)。酒飲み神父で、良い人。作中最もどうなったかが気になる人物。キリスト的な観点でいけば、かなり重要な役を担ってる。必殺技は十字架フラッシュ。建物も破壊します。
ジミー
お医者さん。嫌味っぽいところもあるけど、基本的には良い人。手助けしてくれます。
パーキンズ
保安官。特に何もしていません。社内ニート的な人。
バーロー
某名探偵ではありません。骨董家具店を開業するビジネスマン。
ストレイカー
バーローと手を組んで骨董屋を営業する人。かませ。
セイラムズ・ロットに住むみなさん
日常を構成する大切な住民。普通の人もいれば、駄目人間もいます。
シナリオについて感想
シナリオは王道の一直線をいってます。
アメリカの片田舎で不穏な噂が流れはじめ、やがて町に異変が起きていく、、、という展開です。
上巻では目立った話はありませんが、田舎で暮らしている住民の日常が淡々と描かれています。
その日常がどことなく、不穏な影を感じさせるようになり、どこか不気味さが見え隠れするようになります。
このなんだか気持ち悪い感覚や、日常の中にひょっこりと忍び込んでいる違和感を読者に与える構成は見事です。
下巻あたりからは本格的に吸血鬼が活躍しはじめ、物語を盛り上げてくれるようになります。
正直吸血鬼強すぎてビビりました(笑)
途中、もうこれ勝てなくね?ってなる。
後半は映画のようなシーンの連続で、テンポよく進んでいきます。読んでて非常に爽快です。
なんでこれ、しっかりとした映画化されないんですかね?(笑)すっごい映画うけする作品だと思うけど・・・
まとめ
スティーブン・キング作の呪われた町は、王道の吸血鬼ストーリーで読みやすいです。キングの小説は何から読んでいけばいいのか分からない!という人は「呪われた町」を入り口にするのも良いと思います。