ライフイズストレンジで感じた日本の日常系漫画の違和感。
どうも、タコヤキです。
ライフイズストレンジというゲームをやっているのてすが、これがまったりしてて雰囲気がすごい良いゲームです。
アメリカの片田舎のスクールに通う写真好きな女の子が、時間を巻き戻す力を手に入れるというストーリーで、バタフライエフェクトっぽい感じ。
シナリオもサスペンス的でとても面白いんだけど、序盤の日常的風景が本当によく出来てる。BGMも素晴らしかった。
普段、アメリカの日常と聞いてもピンとこなかったが、これはすんなりと入ってきた。
どうしてアメリカの日常がこうも簡単にストンと僕の中に入ってきたのだろう?
そう考えて、日本の日常系の物語を思い浮かべてみた。
サザエさん、クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃん、よつばと!、あずまんが大王、みなみけ、それでも町は廻っている。
なんかたくさん出てきた笑
けれどもこの日常系と言われている日本の作品は、どれも僕にとっては日常とは思えなかった。
なんでだろうと思ったんだけと、ライフイズストレンジを遊んで、その答えが分かったような気がする。
日本の日常系は基本的にはいい人ばかりだ。サザエさんにもよつばと!にもそれ町にも性格はちょっと捻くれてるけど、人を傷つけるような人物は登場しない。
基本的にどの話も笑顔で終わるのがほとんど。人畜無害ののほほんとした日常だ。
けれど、ライフイズストレンジの日常は違う。
本当に人を傷つけるようないじめもあるし、不快な落書きもある。
人を小馬鹿にしたような奴はいるし、人と関わりたくないような奴もいる。
町の片隅では空の注射器が落ちてたり、コンドームが落ちてたり、タバコを吸ってる10代もいる。アルコールも。
それでも優しい人もいるし、厳しい人もいる。清掃員や変わった教師。あるいは、天才的な人間。お金持ち。普通の人。
そんな色々な人間がぎゅうぎゅうに詰め込まれたものがライフイズストレンジの日常だ。
思うに、日本の日常にはライフイズストレンジの日常で見る汚らしらが綺麗に排除されている。箱庭のような日常だと思う。
日本にだっていじめはあるし、態度の悪い金持ちの子供とかもいる。
犯罪に近いことをしている学生もいれば、真面目に勉強している奴、あるいはオタクな奴と色々いる。
僕の感覚では日常というものは、個人では理解できないことばかりだと思う。
日常の町を歩いていて、みんなサザエさんの住人のような人達が歩いているだろうか?
ホームレスもいれば、イライラしたサラリーマン、明日の飯に困ってるような人、株で儲けた人、自殺を考えている人、エロの事しか頭にない奴、進路に悩んでいるやつ。
本当に色々な人がいて、それは混沌としているものだ。
日常とはそんな混沌とした群像劇だし、良い人ばかりで構成されているものではない。
ライフイズストレンジはそんな汚さも含めているから僕にはストンと入ってきた。
その汚さも全部含めた夕陽の美しさや、音楽は素晴らしいものだ。
その切なさは胸を熱くする。
現実もそうだけど、世の中ってのは混沌としている。汚いことがほとんどで、綺麗なことは少ない。
それでも夕陽は人を祝福しているようで、泣きたくなる。
箱庭の日常では、夕陽が美しいとは思えないだろう。
というわけで、ライフイズストレンジ面白いです。
っていうか一言感想書きますね笑