黒沢清監督によるサスペンス映画!「クリーピー 偽りの隣人」感想!
どうも、タコヤキです。
「トウキョウソナタ」や「CURE」で有名な黒沢清監督による「クリーピー 偽りの隣人」を見ました。
サイコパス殺人鬼のによる事件に巻き込まれていく話です。
原作は前川裕による小説です。
近頃では続編も出るらしいですので、気になる人はぜひ読んでみてください。
~wikipediaであらすじチェックはこちらから~
~予告はこちらから~
~「クリーピー 偽りの隣人」はどんな人にオススメ?~
・B級ホラー的なものが好きな人
・香川照之が好きな人
・黒沢清作品が好きな人
~どんな人には勧められない?~
・整合性があまりとれていない映画が嫌いな人
・邦画がそもそも好きではない人
~どんな作品が好きな人にオススメ?~
・CURE(黒沢清監督)
・ヒメアノ~ル
・ブルーベルベッド(デイヴィッド・リンチ監督作品)
演出や演技について
これに関して香川さんが凄すぎるというほかありません。
マジで登場するだけで不信感を抱かせられるし、不気味な雰囲気を漂わします。
一般的な感覚を持つ人だったら、何か気味の悪いイメージを抱かせるような挙動と視線の配り方は素晴らしいです。光の当て方や、風、音楽にも拘り、理解できない恐怖を演習しています。
この映画の一番の見所であるところは、そういった香川さんによる演技と演出による恐怖感です。
ですので、サスペンスというよりはホラー要素のほうが強い映画だと思っています。
ストーリーについて
終盤まではテンポよく物語が展開し、その中で香川さんの不気味な演出が入るので、画面を見ていて飽きるということはほとんどありませんでした。
しかし、オチが結構滑っていると思います。
ここがこの映画の残念なところでした。その前まではかなり良かったので、反動がでかいです。
設定も疑問に残るところが多いと思います。
・澪ちゃんのこと(ラストの豹変)
・あの薬ってそもそも何なの?
・主役は何故無事だった?
・ラストの叫びは何?
・人を直接殺せないとか言ってたけど、殺してるシーンあったじゃん。
極力ネタバレは避けるように書きましたが、ざっとこんだけ疑問がありました。
澪ちゃんは想像でなんとか補完するしてokですが、薬もなんだか便利アイテムになっているところが気になります。
主人公が正気を保っていた理由も良くわかりません。
一説によればビスケットが解毒剤だったという話を聞きましたが、どうも納得いかない。
ラストの叫びも何をあらわしているのかよくわかりませんでした。
サイコパス殺人鬼の特性も矛盾があります。
というわけで、かなり設定的にも疑問に残るところが多いです。
サスペンスというよりはホラー映画として見たほうが面白いと思います。
個人的にはこんな終わり方がよかった。
主人公は犯罪心理学の専門の元刑事で、最初のシーンでサイコパスとの説得に失敗して、人質は死に、自分も怪我を負います。
その後刑事を辞めて、本作のサイコパスと対峙するのですが、ここでも得意の犯罪心理学を生かしてサイコパスを追い詰めようとします。まぁ、きれいに成功しません。
個人的にはサイコパス殺人鬼完全勝利エンディングでも良かったと思います。
ラストシーンは正直いって蛇足です。無いほうが完成度高いと思います。
ぶっちゃけこの映画の目玉は香川さんですので、最後は香川に完全にフォーカスしてよかったと思う。
終わり方は次の家に引っ越した香川がニコニコで近所にあいさつするとかだと、最高だったのではないかと思ったりします。
演出と演技が非常に良く、中盤まで面白いですのに、最後が本当にもったいないと思いました。
まとめ
「クリーピー 偽りの隣人」はホラーとして見たほうが面白い映画です。演出と演技が光っています。
オチは人によっては賛否両論かと。
それにしても香川さんすごいですね。この映画の主役は実質香川さんだと思います。
気になる方はぜひ見てみてください。
西野「警察無能すぎワロタ」
高倉「それな、あと俺の嫁」
今回は以上です。
ーそれでは、また。