聖書に関連した物語。ナ・ホンジン監督、國村隼出演、映画「 哭声/コクソン」感想
どうも、タコヤキです。
韓国の映画「 哭声/コクソン」を見ました。自分にとっては初めての韓国映画です。
なんだか印象に残るPVで気になっていた映画です。
2016年に公開されたので、結構最近です。今のところNetflixでは配信されていません。
内容はホラーですが、聖書を元にしたシナリオであり、かなり奥が深いです。
考察が好きな人にはオススメです。
~wikipedia~であらすじをチェック~
~予告はこちらからどうぞ~
~哭声/コクソンはどんな人にオススメ?~
・ホラー映画が好きな人
・韓国映画が好きな人
・考察系映画が好きな人
~どんな人には勧められない?~
・韓国映画を毛嫌いしている人
・考察が必要な映画が苦手な人
~どんな作品が好きな人にオススメ?~
・キャリー
・エクソシスト
(選ぶのすごく難しかったですwww)
ストーリーについて
ストーリーは聖書に関連した物語ですが、ほとんどの日本人はよく知らないと思います。
聖書については鑑賞後にネットで調べると、より映画を理解するのに役立つので、鑑賞後はぜひ調べてみてください。
ストーリー自体は最後まで謎が残るような映画です。
分からないところだらけで、色々考えながら鑑賞することになると思います。
作中には伏線もたくさん散りばめられています。
また、展開的に途中でどうなるのか全く予想がつかないので、かなり緊張感があります。
そういった意味では終始緊張感と謎が漂う映画となっていますので、内容的には非常に濃いものとなっています。
終わり方ももやっとする終わり方で、明確な答えが示されている映画ではありません。
はやり、あれこれ考察するのが好きな人にはオススメできる作品です。
テーマについて
この映画で一番気になるところははやりテーマです。
結局明確な描写がないので、最終的には考察して、自分でこの映画の答えを見つけなければなりません。
この映画のテーマは自分は人が持つ猜疑心なのではないかと思っています。
終盤で主人公は悪霊と思われていた女を疑い、結果家に戻ってしまいます。
ここで信用していればなんとかなった可能性もあったと思いますが、実際どうなったかはわかりません。
おそらくですが、あの男二人(ネタバレのため伏せます)はグルです。
この映画で出てくる悪霊は人間を惑わし、絶望に落とします。
しかし、人間が疑いを持っていない時には悪霊の力は弱まるのではないかと思います。
主人公が悪霊だと思われていた人を殺そうと迷いなく追っかけていた時は、悪霊は無抵抗で何もしていませんでした。
反対に主人公がどうするか迷い、疑いをもっていた時は悪霊の力が強かったです。
だから悪霊は必死に人を惑わせようと、言葉巧みに人間を惑わせます。
最後に洞窟に向かっていった人間が悪霊と思われている人間に対峙したシーンでは、最終的には惑わされて、自分の確信が揺らぎ、猜疑心で一杯となってしまいます。すると、悪霊はどんどん本性をあらわにしていきました。
どんな人に、どのように悪霊が人に取り付くのかがイマイチ分かりませんでしたが、人間の持つ猜疑心が悪霊を生み出し、強くしているのではないかと思いました。
実際に悪霊が人を直接殺す描写はありませんでしたし、人間の猜疑心が強くなるほっど、人の手で悲劇は起こってしまうのではないかと。
つまりは疑心暗鬼に陥った人間は破滅する。その火付け役が悪霊という抽象的な存在だった。
いかにも聖書っぽい感じにまとまります(笑)
しかし、この映画は人によって捉え方がぜんぜん違うと思いますので、もっと色々な考察ができると思います。
まとめ
エンタメとしても面白いですけど、考察のしがいがある濃厚な映画でした。
日本人よりも西洋の人のほうが、しっかりと捉えているかもしれません。聖書のことで。
考察マニアな人にはぜひオススメしたい作品です。ぜひ見てみてください。
今回は以上です。
ーそれでは、また。