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学ぶということ。実話に基づいたフランス映画「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」感想

 

 

 どうも、タコヤキです。
 2枚目のレンタルDVD、フランス映画「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」の感想です。

 

 

 ゲゲン先生を主人公に、学校を舞台に落ちこぼれクラスが、成長していく映画です。
実話を元にした映画ですので、ドキュメント映画に近いです。

日本では2016年の夏に公開されました。

 


落ちこぼれクラスの子供たちと教師の物語!映画『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』予告編

 

 

~奇跡の教室はどんな人にオススメ?~
・ドキュメント映画が好きな人
・温かいドラマ、ヒューマンストーリーが好きな人
・学校という舞台が好きな人(学園ものとかが好きな人)

 


~どんな人には勧められない?~
・フランス映画が好きではない人
・刺激的なストーリーがないと駄目な人

 


~どんな作品が好きな人にオススメ?~
・今を生きる(ロビン・ウィリアムズ主演)
・陽のあたる教室
ハイスクール・ミュージカル

 

 


ストーリーついて


 ストーリーに関してはドキュメントでありながら王道を貫いた話です。
 特に複雑な展開や伏線などがあるわけではないので、落ち着いて教室の中で生徒の成長をみていくことができます。
 
 映画そのものは自分達も教室に入っており、ゲゲン授業を受けているような錯覚を覚えます。
 映画自体は淡々と進んでいきますが、思わず聞き入ってしまうような感じです。

 

 元々は落ちこぼれで先生の話や授業なんか聞きやしない生徒でしたが、ゲゲン先生の授業には、衝突などもありあますが、耳を傾ける生徒も増えていきました。

 

 ゲゲン先生の授業はいわゆる対話型で、生徒と会話していくように授業をしています。これは日本の教育とは反対のやり方で、生徒を退屈させないとゲゲン先生も言っています。


 この映画でも生徒が段々と生き生きとしてくるのが、見るとわかると思います。

 

 映画を見終わったら、自分もこのような授業を受けて、学校に戻り、勉強をやり直したい!


 そんな風に思わせてくれるような映画です。

 


キャラクターについて

 

 この映画では様々な生徒が登場します。
 その生徒達は皆、信仰している宗教も違うし、肌の色も違いますし、そもそも人種が違う生徒もいます。

 

 それらのことを1人1人、どうゆう事情があって、どういう人なのかは正確には描写されてはいません。
 これらの描写が無いので、キャラクターの個性が薄くなってしまっているのが、ちょっと満足いかないところになるかもしれません。


 しかし、この映画の主軸はあくまでゲゲン先生の授業のことですので、生徒一1人1人に焦点を当てるのは、少しずれているのかもしれません。


 物語では人種や信仰の違いにより、よく衝突してしまうシーンがあります。


 ゲゲン先生の授業の素晴らしいところは、そういった信仰や人種の違いを特別扱いすることは決してなく、落ちこぼれであっても、あくま中立的に論理的に授業を進行しているところが素晴らしいです。


 恐らくこれが、ゲゲン先生に生徒が惹かれる理由なのでしょう。

 

 この映画の冒頭で出てきた生徒はゲゲン先生の生徒ではないのですが、信仰の理由によりスカーフを取ろうとはせず、学校と衝突しています。
 これはゲゲン先生の授業スタイルとの対比として描かれたのではないかと思います。

 


演出について

 

 一番印象に残ったのが風船のシーンです。
 物語の終盤にみんなで風船を飛ばすのですが、それは白色のみでした。
 これは、生徒が勉強するテーマとなったナチスのことから、犠牲となったユダヤ人に向けてのことです。

 

 実はその前に風船が空を飛んでいくシーンがあります。
 その風船は様々な色の風船が一緒に空に上がっていくシーンです。

 

 これは、人種や信仰の違いはあるけれど、一緒の目的で学んでいけば、共に成長していけるということの暗示であると思います。それは、ゲゲン先生の授業の到達点でもあり、この映画のテーマであり、本質だと思います。

 


まとめ

 

 この映画は単に落ちこぼれががんばる話ではなく、人種や信仰の違いを乗り越えて、共に学んでいくことの素晴らしさをあらわした映画だと思います。

 

 それはある意味、全世界に向けたメッセージであるので、とても素敵なメッセージが込められた映画だと思います。

 


 ん~、日本もこんな感じの授業増えていって欲しいな~。
 まだまだ学びなおしたいことたくさんあります。

 


今回は以上です。
ーそれでは、また。