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戦闘機物の日本SF小説!神林長平作品「戦闘妖精雪風〈改〉」感想!

 

どうも、タコヤキです。
久しぶりに小説を読みました。


アニメにもなっているSF小説の戦闘妖精雪風〈改〉」です。

 


ただの戦闘機小説ではないことがミソです!
敵は人間じゃないし、ドッグファイトがメインテーマでもない小説。
そして、面白い設定。SF好きなら読んで損はない作品だと思います。

 

 


~「戦闘妖精雪風」はどんな人にオススメ?~
・戦闘機が好きな人
・人間VS異星人に心引かれる人
・シナリオを重視している人

 

 


~逆にどんな人には向いていない?~
・メカの説明などが苦手な人
・華麗な戦闘を期待している人

 

 


~どんな作品が好きな人にオススメ?~
スカイ・クロラ(アニメ映画・小説)
エリア88(漫画・アニメ)
・トップ・ガン(映画)

 

 


戦闘妖精雪風」は雰囲気的に「スカイ・クロラ」が一番近いと思います。
ですから、「スカイ・クロア」が好きな人は間違いなく楽しめる作品だと思います。

絵が大分変わっていますね(笑)押井守の映画もオススメです。

 

 原作小説     押井守映画

   

 

戦闘妖精雪風」話の流れとしては短編集のようなものを繰り返して、物語が進行する形です。
これは非常に読みやすい形式を取っているので、読書があまり好きではない人でも読みやすいと思います。

 


~物語について~


話のテーマ的には戦闘機がメインではありません。

「コンピューターと人間の疑惑、対立」

を描いているところがミソです。


この話に出てくるジャムというものは正体が何もわかっていませんが、人類に襲い掛かってくる謎の敵です。


今まで何回も戦闘しているわけですが、少しずつジャムの戦い方が変わってきます。

 

様々な考察の上、ジャムは人間よりも人間が使用しているコンピューターに興味があるような感じがあるとのことでした。

そして、ジャムのデータが増えるにつれ、コンピューターは人間を次第に必要としなくなってきます。
人間がその原因をコンピューターに問いただしてもコンピューターは何も答えません。
怪しい事件も何度も起こります。


これは今の人口知能の問題にも当てはまるものです。この小説はそんなに最近のものではないのですが、今読むとあながち空想の世界とは感じられなくなります。
まさに今こそ読んでみるべき小説のひとつだと思います。


~キャラクターについて~


主人公の深井零も魅力的なキャラクターです。


雪風パイロットである彼は、あまり感情を出さない冷たいパイロットですが、徐々に雪風に対して感情を見せたりしていくところが面白いです。
彼は非常に機械的な人間で、雪風しか信用しないような人間です。

そして、雪風パイロットとしては適任です。

 

そんな彼もやっぱり人間で雪風に対して感情をみせる。
だが、雪風は零よりもはるかに冷たいものでした。
後半の雪風のコンピューターの様子をみると、零は全然機械的ではないことがわかります。
始めは機械的な描写しかしてなかったのが対比となって、上手いですね。

 

雪風の冷たい演算能力の前では零も1人の人間でした。これは人間が人間であることを避けられないことをあらわしているようにも見えました。

 

 

~まとめ~


戦闘妖精雪風」は戦闘機物でもあると同時に、深いテーマと面白い設定が入り混じったSF小説です。
アニメにもなっているので、小説を読むのが苦手だという人はそちらから見てもいいかもしれません。

 

戦闘妖精雪風」は続編もありますので、そちらも読んでいきたいと思います。
読むのが楽しみです!

 

今回は以上です!
ーそれでは、また。