スポンサードリンク

ゾンビが主人公で、ゾンビが恋!?ゾンビ映画「ウォーム・ボディーズ」感想!

 

どうも、急に泣き出した空に声を上げ、はしゃぐ無垢なタコヤキです。

 

夏といえばホラー、ホラーといえばゾンビ。
というわけでゾンビ映画の感想です。

 

Netflixで配信されているゾンビ映画「ウォーム・ボディーズという映画です。
これはかなりの良作ですね。僕の脳内のベスト・オブ・ゾンビに更新されました。
それではご紹介します。

 

 


~3行で簡単なあらすじ~
あらすじはゾンビが人間の女性に恋します!(うわォ)
ですが、ゾンビと人間は敵対している仲。
果たして、彼らの恋の行く末は?

 

 


~どんな人にオススメ?~
・ゾンビが好きな人
・コメディ系ゾンビに近い。それよりのジャンルが好きな人。
・濃厚なテーマがある映画が好きな人

 

 


~どんな人には向いてない?~
・ゾンビはバイオのようなサバイバル系じゃなきゃいや!っていう人。
・血みどろなゾンビが見たいわ!っていう人

 

 


~どんな映画が好きな人にオススメ?~
ショーン・オブ・ザ・デッド(しつこいようですがご了承を)
ロミオとジュリエット
・ゾンビ

 


この映画は本当に良い映画です。
ただのゾンビ映画でもないし、恋愛映画でもありません。
相互理解のテーマもありますし、孤独感や自己承認についてのテーマも含まれています。
それらを凝縮して、1時間半にまとめ、きれいに完結させている映画は中々ないでしょう。
エンタメとしても申し分ない。
完成度高すぎです!ベタ褒めですよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ここからネタバレと考察)


☆人間とゾンビの比較の描写

 

最初は人間の女性がゾンビの街に連れて行かれ、ゾンビに殺されないようにするためにゾンビのふりをしているのですが、後半は主人公のゾンビが人間社会に潜み、人間のふりをします。
何が悲しかったっていうと、ゾンビ側は別にゾンビは普通に来るもの拒まずみたいな感じなんですけど、人間側は身内だろうがなんだろうが、銃を向けて確認を取ります。

 

なんだか人間は銃を向き合わせないと、家にも帰れないのかな。と切なくなる。

 

ゾンビがゾンビの元に帰ったら仲間のゾンビは抱擁してくれましたが、人間はやっぱり銃を向けたり。同じ種族同士でも軋轢は必ず生まれてしまう。
皮肉として描かれていたとしたら、とても悲しいです。

 

☆ゾンビの願い

ゾンビは作中で寂しい、孤独な存在です。
ガイコツゾンビとは違い、人間だった頃の記憶をかすかに保有しています。
それが誰かとつながりたいという源となり、心臓のを動かす鍵となります。
他人とつながりたいと願うことで、ゾンビ達は人間に戻る一歩を踏み出した。

これって誰かとつながりたいっていう願いから、コミュニケーションを生み出し、恋愛という感情も生まれるという意味だと僕は思いました。


反対に誰かと繋がりたいという気持ちが無ければ、ガイコツゾンビのように、肉を喰らうだけの存在となってしまう。これはすごく恐ろしい。
誰かと繋がれなくなって、他人に認められず、名前も与えられなかった存在は、ただただ喰うことしか考えられない生物となってしまう。
これは非常に哲学的なテーマです。

 

☆人間の意識変化

ゾンビに恋された女性は主人公ゾンビ「R」との邂逅により、「ゾンビは変わってきている。戦う必要はない」と思うようになります。
これを他の人類に伝えようとし、政治的にいえばタカ派のような父親を説得しに行きますが、失敗。
この父親もゾンビに家族を殺されたことにより、ゾンビを殺すことに躍起になっていました。
この時点ではこの父親はゾンビ側でいう、ガイコツゾンビに近いポジションです。
絶対に人間を食う、絶対にゾンビ殺す。みたいな。

 

しかし、ガイコツゾンビとは違い、人間だって変わる事ができます。
逆に変われなかったら、自分達以外のものはすべて否定するしかない、ガイコツゾンビになってしまう。
そんなことを暗示しているようにも感じます。

 

☆ラストシーン

最後は人類とゾンビの相互理解が進み、両者を阻んでいた壁が崩れてエンドロールとなります。
これもカタルシスを感じるエンドでよかったと思います。

最後にゾンビが人間と会話をして自分の名前を伝えようとするシーンがあるのですが、そのゾンビにはまだ名前がありませんでした。
けれど人間と接する、繋がることで自ら名前をつけることができました。
「R」も最後に恋した女性に与えられた名前の「R」でいたいと発言しています。

 

だれかと繋がることで存在を与えられ、名前を手に入れる。そしてそれは自己獲得となり、ゾンビのような街をただ本能のままに彷徨うものから脱却できるということなんではないのかと思います。

 

アニメでいったら、ピングドラムですよ。
きっと何者にもなれないゾンビは、恋愛を通して名前という果実を手に入れ、何者かになれたわけです。
相互理解でいったらガンダムとかも通ずると思います。
人間が変化すること、ニュータイプになることで分かり合えるのではないかという感じ。

 

1時間半でここまで濃密でエンタメにあふれた映画は中々ないんのではないのでしょうか。


長くなりましたが、とにかくオススメです。

Netflixで配信されているので、ぜひ見て下さい。

 

ー今回は以上です。
ーそれでは、また。

 

 

 

他のゾンビ映画見る?

www.takoyaki-blog.com

 

 

www.takoyaki-blog.com