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独特な映像とマニアックさ、塚本晋也監督「ヴィタール」感想!

 

 

Netflixで映画漬けの日々を

 

こんにちは、タコヤキです。

 

昨日塚本晋也監督の「ヴィタール」という映画を見ました。
本作塚本監督が好きでないと、中々見る機会がないと思います。かなりマニアックな作品です。

 

 

 

~ヴィタールってどんな人にオススメ?~

・哲学的要素をはらんだ映画が好きな人

・抽象的で意味が良く分からない系の映画が好きな人

・単純に塚本監督が好きな人

 

 

~逆にどんな人には勧められない?~

・しっかりとしてて、分かりやすいシナリオが好きな人。

・暗い映画が嫌いな人

 

 

~どんな映画が好きな人にオススメ?~

・塚本監督作品全般(「鉄男」、「六月の蛇」)

寺山修司作品(「書を捨てよ、町に出よう」、「田園に死す」)

 

 

 

 


~以下簡単なあらすじ。~
主人公は交通事故で記憶を失ったが、医学部に入る志は変わらず入学する。
だが事故の時、主人公の車にもう1人乗っていた女がいた。
主人公は医学部の解剖実習で徐々にその女の記憶を取り戻していく。

 


塚本晋也監督は最近ではマーティン・スコセッシ「沈黙」に役者として出てました。
監督作品としては「野火」が最新作ですね。これはかなり良い出来なので、見て損はないです。Netflixで配信中です。

 

ちょっとマニアックなところですと、「鉄男」がおすすめ。二本のカルト映画で有名です。「鉄男」は桐島、部活やめるってよでも登場し、劇中では主人公が映画館で見ています。


さて、今回みた「ヴィタール」ですが、かなり陰鬱な雰囲気で青が多い独特な映像で、構成された映画となってます。解剖室にいる時間が長いですし。まぁ、この監督で楽しい雰囲気の映画なんてないと思いますが(笑)
内容的には大江健三郎の「死者の奢り」に通ずるとことがあります。
死者の世界に入り込んでしまったような感覚。
ある意味期待を裏切られた映画でした。最初は絶対バッドエンドか、意味不明系エンドだ、と思っていましたが、これが最終的に純愛で切ない話でした。意外です。


死体を解剖していくシーンはすごかったですね、思わず画面に釘付けにされるような、引き込まれていくような感覚。全体的にセリフも少なく、ゆっくりとした映画なんですけど、緊迫感と、引き込まれる感覚がすごいです。
これは塚本監督の力なのかなぁと思ってしまいます。

 

死体を解剖していく過程で、死んだ女の人を思い出し、死の世界(主人公の妄想?)で戯れる主人公の姿は現実では想像できないほど、目に光がともっています。結局、主人公は女のいる死の世界行こうとしたのですが、突然女の姿は消えてしまいます。結局、主人公は現実に戻らざるを得なくなりました。

 

最後はある程度の記憶を思い出し、女の葬式で泣き崩れます。
その後は、今までとは違う自然の緑が多い景色と青い空が広がっていました。
この映画は死体の色が緑で、陰鬱な雰囲気を出しているイメージカラーは青でした、それが一変して美しい緑と青に変わった瞬間は、主人公が死の世界から戻ってきて、生き返ったという意味だと思います。

 

主人公も女も魂があるべきところに戻ってきたのです。

 

気になるところはまだまだたくさんあるのですが、僕にはちょっとわかりませんでした。(すいませんww)
最初の煙突のシーンとか、女がいきなり消えてしまった理由とか。
特に煙突は何の意味が込められているのか皆目見当がつきませんでした。(誰か教えてください)

 

「ヴィタール」はかなりマニアックな作品となっていますので、塚本監督が好きでないと見る人は少ないと思います。
少し興味がある方は「野火」をおすすめします。これは万人におすすめできる名作です。雰囲気はやっぱり暗いですけど。

 

「鉄男」もおすすめですね。結局、僕は意味が分かりませんでしたが、サイコな映画が好きな方は一度見てみたら如何ですか。時間もそんなにかかりません。

 

六月の蛇」はこれはかなりマニアック作品です。「ヴィタール」より入りにくい。

「ヴィタール」は「六月の蛇」と同列に近いです。

 

 

 

という訳で「ヴィタール」はかなりのマニアック作品でした。
まずは「野火」を見て、他の塚本監督の作品が気に入ったら見てみてください。
正直いきなり「ヴィタール」とか「六月の蛇」はおすすめできません(笑)

 

次回は何見ようかちょっと迷い中です。洋ドラ見たいし、ウルトラマン見たいし(笑)でも映画も見たいよねーって状態です。リアルの生活も忙しくなるし・・・

 

がんばって更新していきたいと思います。

 

今回は以上です!
ーそれでは、また。