欲望丸出し!映画ELLE(エル)感想!
どうもタコヤキです。
これはある意味すごい映画でした。ELLE(エル)という映画です。
なんというか、登場人物が全員一癖も二癖もあるって感じです!人間関係がドロドロ!見ていてもう勘弁してくれよってなる。
気になったら見てみて下さい。人によってはすごい名作になると思う。
ちなみに個人的にはすごいとは思ったけど、面白いかといったら微妙でした笑
予告動画
基本情報
「ELLE(エル)」
監督:ポール・バーホーベーン(ロボ・コップ、トータルリコール)
脚本:デヴィッド・バーグ
原作:フィリップ・ディシャン
製作:ミヒェル・メルクト
サイド・ベン・サイド
出演者:イザベル・ユペール(ピアニスト、愛、アムール)
クリスチャン・ベルケル(イングロリアスバスターズ)
アンヌ・コンシニ(ザ・フォース)
ロラン・ラフィット
上映時間:130分
公開日:2017年
簡単なあらすじ
ゲーム製作会社の経営者であるミシェルはある日、自宅で何者かにレイプされる。男の素性は分からずじまいのまま男に逃げられてしまう。後日、平然としていたミシェルだが、知り合いに打ち明け、警察にいくことを勧められるが、ある理由でミシェルは警察にいくことを拒む。やがてミシェルは除々にレイプ犯は自分の知り合いだと確信を持つにあたる。果たしてレイプ犯は誰なのか・・・。
ELLE(エル)の見所
・ドロドロ人間関係
・欲望だらけ人間関係
・色々とエグイ
ELLE(エル)はどんな人にオススメ?
・芸術系映画とか好きな人
・ドロドロした人間関係とか好きな人
こんな人には向いていないかも
・フェミニスト
・生々しいシーンが苦手な人
こんな作品が好きな人にオススメ!
・マルホランド・ドライブ
・ブルーベルベット
感想:こんなドロドロした映画は見たことない・・・
ありとあらゆる意味でびっくりな映画でした。
芸術的でもあるんですけど、それにしては欲望的で背徳的。
主人公を含め周りの登場人物も表には出せない欲望を蓄えていて、穏やかじゃない。
先行きがまったく見えない愛憎劇。
もはや主人公のミシェルに関しては何を求めているのかも分かりませんでした。
破滅を求めているようにも見えるし、快楽を得たいだけの女にも見える。それだけでなく、父親のことで傷ついていたりしていることからただの悲劇的な女性にも見える。あるいは経営者としての力強さも見せたりで性格がカオスです。
私はミシェルというキャラクターが最後までわかりませんでした。おそらく作中のミシェル自身も分かっていないのではないでしょうか。
魔性の女とはああいう人のことをいうのでしょうか。そういう得たいの知れない不気味さや嫌悪感を感じるキャラクターでした。
物語としてはイマイチのめり込めないようなつくりなので、物語としての面白さは他の映画と比べると性質が違います。この辺はフランスって感じですね。
一応サスペンスという位置づけなんですが、サスペンスとしてはありなんですけどミシェルという超強烈なキャラクターにすべてをもってかれているので、サスペンス要素の面白さはあまり感じられないかもしれません。
ですが、いつ均衡が壊れるのかひやひやしてするので、緊張感という見方では非常にハラハラする。
これはかなり評価が分かれる作品なのではないでしょうか。
好きな人は絶賛しそうですし、苦手な人はとことん苦手そう。こういったところもフランスって言ったらフランス。静かですが、すごく衝撃的な作品ですので、興味のある方はぜひ見て下さい。娯楽としてみる映画ではないです笑。
デイビット・リンチ監督とか好物な人は合うかもしれません。感覚としてはリンチの作品に近いものを感じました。あとはニコラス監督とか(ネオン・デーモンの監督)
今回は以上です。
ーそれでは、また。