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邦画に近い?心温まるヒューマン映画。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」感想

 

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 どうも、タコヤキです。
 今回は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」という映画を見ました。

 なんと!アマゾンプライム会員ならすぐに見れちゃいます。

 

 

 

 すげーロケ地や風景にこだわった映画でした。
 ヒューマン映画なんですけど、とても綺麗で丁寧。そしてどこか温かい。


 前に今村昌平の「うなぎ」を見ましたけど、感覚としてはあれに近い。
 どちらかといえば、邦画にありそうな雰囲気の映画です。

 

 アカデミー賞も受賞している作品ですので、ぜひ見てみてください。

 

予告映像


アカデミー主演男優賞受賞『マンチェスター・バイ・ザ・シー』予告編

 

基本情報

 「マンチェスター・バイ・ザ・シー
 監督:ケネス・ロナーガンギャング・オブ・ニューヨーク;脚本担当)
 脚本:ケネス・ロナーガン
 製作:マッド・デイモン(プライベート・ライアン、オデッセイ)
    キンバリー・スチュワード
 製作総指揮:ジョシュ・ゴッドフリー
       ジョン・クラシンスキー
 出演者:ケイシー・アフレック(インター・ステラー、ゴーン・ベイビー・ゴーン
     ミシェル・ウィリアムズグレイテスト・ショーマン
     カイル・チャンドラー(キャロル、アルゴ)
     ルーカス・ヘッジス(グランド・ブタペスト・ホテル)
 音楽:レスリー・バーバー
 上映時間:137分
 公開日:2017年(日本)

 

簡単なあらすじ

 リー・チャンドラーは短気で気が短い1匹狼的な便利屋だった。ある日、リーの兄が心臓発作で亡くなってしまう。このことで故郷の町「マンチェスター・バイ・ザ・シー」にリーは帰ってきた。そこでリーは兄の息子であるジョーの後見人に選出されたと知る。だが、リーの過去はジョーと向き合うには重たすぎた・・・。

 


マンチェスター・バイ・ザ・シー」の見所
・綺麗な描写と風景
・痛々しいが温かいヒューマンドラマ
マット・デイモン製作


こんな人にオススメ!
・ヒューマンドラマ映画が好きな人
・風景が綺麗な映画が好きな人
・落ち着いた雰囲気の映画が好きな人


こんな人にはオススメできないかも
・ヒューマンドラマが苦手な人
・派手な演出や描写を望んでいる人


こんな作品が好きな人にオススメ!
・うなぎ

www.takoyaki-blog.com
東京物語
・HANABI(ビート武)

 

感想:邦画的な美しさ。苦しみも喜びもすべて受け入れてくれる町で。

 

 およそ洋画っぽくない内容と舞台でした。劇的なストーリーの展開があるわけではなく、リーがジョーと向き合い、そして自分の過去と弱さと向き合って受け入れてく。

 

 そんな静かで情緒的な映画でした。

 

 全体の構成や背景へのこだわりがどことなく昔の邦画らしさを感じさせます。

 キャラクターの心象風景をそのまま舞台に反映した感じです。邦画でいうと小津安二郎監督のような感覚だと思います。

 

 多くを語らず、映像と描写で語る。

 

 劇的な物語の変化や過剰な演出といったものはなく、自然に、ゆっくりとリーとジョーは近づき、反発し合い、向き合っていく。

 

 これらの様子をマンチェスター・バイ・ザ・シーという町でただただ静かに描いていく。リーにとって見たくない現実も、少し望んでいた風景も。

 

 最終的にはリーの悩みや葛藤は完全には晴れないし、ジョーとの関係も劇的によくなったりもしていない。ただ前よりはちょっとマシになったという程度である。

 

 この物語としての進行の遅さは、この映画に限ってはとても美しく、情緒的に描かれることになる。ある意味の徹底としたリアルだし、自然的。登場人物もマンチェスター・バイ・ザ・シーの一部のようにも感じた。

 

 そういった葛藤も少しの喜びも、少しの改善もこの寒いマンチェスター・バイ・ザ・シーという町が温かく包み込んでくれる。ノスタルジア的な時間と場所を感じさせる温かい映画だった。

 

 登場人物を温かく包み込んでいくこの映画は、恐ろしく自然的でリアルで優しい映画だった。

 

 今回は以上です。

ーそれでは、また。