終始ドロドロの復讐劇!ポン・ジュノ監督「親切なクムジャさん」感想
どうもタコヤキです。
これもまたかなーり、ドロドロした韓国映画!
ポン・ジュノ監督の復讐三部作の最後の作品です。
タイトルは『親切なクムジャさん』。
アマゾンプライム会員なら速攻で見れます!っていうかプライム会員だと名作韓国映画たくさん見れます!
2作目はオールドボーイです!1作目はまだ見ていませんので割愛(笑)
映像にかなり力が入ってますよ!
基本情報
『親切なクムジャさん』
監督:ポン・ジュノ
脚本:パク・チャヌク
チョン・ソギョン
製作:イ・ホテン
チョ・ユンソク
出演者:イ・ヨシエ
チェ・ミンシク
クォン・イェヨン
音楽:チョ・ヨンウク
上映時間:114分
公開日:2005年
簡単なあらすじ
クムジャさんは誰にでも優しい綺麗な女性だった。しかしある時に子供を誘拐し、殺害した犯人として捉えられ、13年間服役となる。クムジャは真犯人に復讐するために動きだす。親切なクムジャさんは綿密に練った計画を実行しようとしていたー。
『親切なクムジャさん』の見どころ
・ドロドロして陰鬱な雰囲気
・映像の不快さや迫力
・強烈さ
どんな人にオススメ?
・復讐劇が好きな人
・ドロドロで陰鬱な雰囲気が好きな人
・変わった演出が好きな人
どんな人にはオススメできない?
・陰鬱とした映画が苦手な人
・韓国映画が苦手な人
どんな作品が好きな人にオススメ
・オールドボーイ
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・ジャンゴ 繋がれざるもの
・わらの犬
感想:終始ドロドロした変わった映画
この韓国映画もどうなるのか最後まで予想がつかない映画でしたね~。
迫力やインパクトとしては『オールドボーイ』のほうが強いけど、クムジャさんは復讐を淡々と行って、喪失していく感覚です。
見れば、見るほど気持ち的に沈んでいくのがクムジャさん。
映画みてると、もうさっさと殺しちゃえよ!ってなるもん(笑)
サスペンス的な要素はあんまりないけど、クムジャさんの執念と狂気を淡々を書いているから終始不気味な映画なんです。
だっていきなり指切り落としたり、監獄でうざいババァ毒殺したりと、やっていることすごいもんクムジャさん。
そんでもって、人には親切だからとにかく不気味なんですよ。犯人も怖いですが、クムジャさんも十分怖い。
ラストシーン付近にいたってはもう言葉では言い表せないほどの不快感ですし。よくこんな暗いもの作れたなとびっくりしました。
しかし、話としては一見淡々と復讐をこなしていくクムジャさんでしたが、ラスト付近では彼女なりの苦悩が描かれていました。
クムジャさんだって清廉潔白の身というわけではありません。自分の子供も親無しにしてしまったし、復讐の強力人として利用した人たちも彼らの良心に漬け込んだり、復讐心をくすぐったりしています。全部計算ずくです。
最後に娘に純白のケーキを差し出されるのは、クムジャさんが失ったものではないのかなと思います。本当に親切だったクムジャさんのことです。
この復讐劇は終わってさっぱりとか虚しいとかではなく、復讐することで失ってしまったものの大きさや貴重さを描いていたのかもしれない。
そう考えるとすごい悲しい映画です。
降り積もっていく雪がまた美しい・・・。
映画的には映像の趣向がとても工夫されていて、不気味さや陰鬱感が終始漂わせるつくりになっていました。時系列もかなり飛び飛びになるところがありますので、1回だけ見るとちょっと腑に堕ちないところがあるかもしれませんね。
暗い映画が好きな人にはオススメですね(笑)苦手な人は見終わった後グロッキーになるかも。
『オールドボーイ』のほうが僕は好きかなァ。みなさんはパク監督の復讐劇でどれが好きですかね?第一作まだ見てないので、それみたらランキングでもつくろうかな。
今回は以上です。
ーそれでは、また。