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メル・ギブソン監督の新作!「ハクソー・リッジ」感想!

 

Hacksaw Ridge [Blu-ray]

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どうも、黒く歪んだ今を、夢、理想に変えるタコヤキです。

 

ようやくメル・ギブソン監督の最新作の「ハクソー・リッジ」を見ました。
もうすこしで公開終了だったから、焦った・・・。

 

肝心の感想ですが、結論からズバリ申しましょう。
これはマジで大傑作です!!!

 

個人的には、戦争映画の代表作の1つである、スピルバーグの「プライベート・ライアン」より上。映画史にのっても良いレベルです。まじで。


良かったところ
・息がつまるような戦争シーン。
・主人公の信念と精神力のすごさ
・実話を元にしているところが映画全体に重みを増してる。

 

どんな人にオススメ?
プライベート・ライアンなどが好きな人。
・戦争映画においてのヒューマン系が好きな人。戦車とか戦闘機はほとんど登場しません。
・ドキュメントが好きな人。ラストが感慨深い。

 

(以下内容、若干ネタバレあり)


ハクソー・リッジは主人公が宗教的な理由と信念の理由で、銃を撃つことができません。
それなのに軍隊に入ったのは、衛生兵として戦おうと決心したから。
しかし、世の中そんなに甘くはない。
銃を撃つのは兵としてはほぼ絶対条件となるので、撃てませんはやはりダメ。
除隊を勧められますが、主人公は自分の信念を曲げません。
ですが、はやり軍隊なので、そのような人には暴力的な制裁が仲間から受けます。(連帯責任になるから)
しかし、ボコボコに殴られても主人公は信念を曲げないし、誰に殴られたのかも言わない。
そんな彼の態度が次第に認められ、見事衛生兵となります。

 

だが、戦場ははやり地獄。
ハクソー・リッジでの戦いは本物の地獄。
降り注ぐ銃弾、迫撃砲、機銃。
吹き飛ぶ手足や脳漿、はらわた。

 

この一連のシーンは個人的には「プライベート・ライアン」を完全に超えた。
凄惨なシーンだが、目を離すことが許されない。
戦争映画の一番の魔力を感じられた。

 

それでも自分の信念を曲げずに、兵士を助ける主人公。本当に正気ではないほどの精神力。
彼の戦いは長く続きました。
もはや主人公の中では敵である日本兵も関係ない。実際に日本兵も助けていました。
ただ1人でも多くの人を助けるという信念で戦場を駆け抜けていた。

 

映画のエピローグで実際の主人公の写真が登場し、70人以上の人間を助けたとありました。

 

この映画の肝は、「現実論と理想論の狭間での信念」だと僕は思っています。


主人公は決して武器を取りませんが、他の人にとっては現実的ではない。
いくら人殺しはダメだといっても、相手が自分や家族を殺しにきているなら武器をとる。それがおそらく現実でしょう。
しかし、この主人公は決して自分の信念を曲げることはありませんでした。
彼の強靭な精神力は軍隊でも戦争でも変える事ができなかった。

 

理想論でも現実論でもその人の信念は決して変えることなどできないー。
その人が一番強く思っていることは、何者にもきれいに変えることなどできない。

 

これが「ハクソー・リッジ」のメインテーマとなっていると僕は感じた。
本当に映画として非常に完成度が高い。

 

これは今の情報多過の時代の1つのメッセージにも聞こえます。
どれだけ情報が氾濫していても、自分の感じているもの、信じているものは、情報で変えられはしないだろ?、と。

 

ハクソー・リッジ」は戦争映画に留まらない、素晴らしい映画でした。
劇場で見れなかった方はぜひ、DVDでも何でもいいので、チェックしてみてください。超名作です。

 

今回は以上です。
ーそれでは、また。