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昔のほのぼのした日常。こうの史代、漫画「長い道」感想!

 

 

どうも、コンディション・グリーンのタコヤキです。

 

kindelでセール中のこうの史代の漫画「長い道」を読みました。

 

 

「この世界の片隅」や「夕凪の国 桜の街」のように、戦争の日常ではなく、少し昔の日常をコミカルに描いたほのぼの漫画です。なんというかサザエさんみたいな感じでした。読む人によって思うことは全然違うはずです。

 

駄目な夫とその妻の日常を描いているわけですが、どちらも相手には言えない個人的名理由があったり。夫婦だけどどことなくぎこちないところがあったりします。
しかし、そんなぎくしゃくした仲ではなく、時には2人で笑ったりすることも珍しくありません。


結局2人に戻るようなみえない重力のような綱は読んでいてとても、穏やかな気持ちにしてくれます。


割とコミカルなネタもあって、時々クスってなるところも、穏やかでほのぼのとします。こんな日常がいつまでも続けばいいのに、みたいなことをふっと思うような優しい日常です。

 

夫婦の生活を緻密で丁寧な絵で描いており、読むたびに新しい発見がある漫画です。
難しい話があるわけでもなく、とても悲しい話があるわけでもないですので、一息つきたいなーなんて思ったときにオススメの漫画です。

 

こうの史代さんの漫画って本当に日常の風景を描くのが上手です。
ただ日常的な話を描いているのではなく、登場人物の繊細な心情を美しい絵とともに描いています。


作風でいったら映画監督の小津安二郎に近いです。小津監督の作品も日常の作品がほとんどで、登場人物の繊細な心情の描き方がとても美しい映画です。こうの史代さんの作品も小津監督と同じ雰囲気があります。「東京物語」とかが好きな人はとても気に入るのではないでしょうか?

 

この世界の片隅に」の映画が大ヒットしたので、この「長い道」や「夕凪の国 桜の街」もどこかで映像化してほしいですね。けっこう見る人多いんじゃないかなぁ。
忙しい現代人にはこうのさんのような、日常の風景がすごく心に沁みるのかもしれません。

一巻完結ですので、時間が空いたときにでもkindleでぽちって、和んでください。
たまにはそんな時間が必要ですよ。

「夕凪の国 桜の街」もどうぞ

 

www.takoyaki-blog.com

 

今回は以上です。
ーそれでは、また。