好きなことが救ってくれる。漫画「学校へ行けない僕と9人の先生」感想。
どうも、生存戦略中のタコヤキです。
kindleでセールになっていた、漫画「学校へ行けない僕と9人の先生」を読みました。
これは子供時代引きこもりだった人はすっげー心打たれる話ですよ。
リア充はうまい棒でも食べててください。ちなみに僕はタコヤキ味が好きです。タコヤキですしね。
どうでもいい話はおいといて、この漫画とてもおすすめです。
これ作者の実体験をもとにしたドキュメント的な内容になっています。
そういうわけなので、学校にいけない子供の心理描写がすごく丁寧に描かれていて、学校が嫌いで準引きこもりの僕にはドキッとするようなシーンや心情が多かったです。
この描写は本当に緻密でリアルに描かれています。読んでて僕も苦しくなりました。
主人公が何度も何度も「普通」を目指しては挫折していく姿が非常に心ぐるしいです。
いわゆる「普通」でない人達は、どうにかして「普通」を獲得しようと努力するんです。集団で生きられるように。けれど子供の心だと、それはあまりにも辛いことなんです。
長い学校の時間でずっと、周りと自分を見張って普通を作り上げていかなければいけないですから。
前に感想を書いたAURAでは、「普通」を身に着けようと努力しようとする話でした。
詳しくはこちらをどうぞ。
この主人公がやっていたのは基本同じです。「普通」を身に着けること。学校というのは「普通」という防具がなければ非常に苦しい場所なんです。
この漫画がいいなって思ったのは最後に、自分の大好きなドラゴンボールと絵を書くことで生きていけるようになるところですね。
主人公は「普通」になろうと必死に勉強したり、流行を友達に紹介しているんですが、その姿は本心ではないので、見ているほうもすごく痛々しく感じる。けど結局どれも失敗してしまい、最終的に残ったのが絵を書くこと。
必死に努力して主人公は絵で食べていけるレベルになります。
そしてやっと安定します。
自分をごまかすことは長くはできないんです。それが「普通」のことではなくとも。
時間はかかってしまいましたが、主人公はようやく自分というものをしっかりと出せるようになり、自分の居場所を手に入れました。それが自分の好きなものに繋がっているというのが、素敵なところです。
自分が何者になるのかは自分で決めてよいのです。「普通」であろうが、なかろうが。
自分を好きなものをそのままだすのも良いですし、「普通」をやる人生も間違いじゃありません。
どちらも勇気ある生き方なのです。
現在、kindleのセールで半額となっていますので、ぜひ読んでみてください。
今回は以上です。
ーそれでは、また。