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伏線回収がうまい!ドゥニヴィルヌーヴ新作「メッセージ」感想

映画感想

 

こんんちは、タコヤキです。


昨日の夜に、ドゥニヴィルヌーヴ監督の「メッセージ」を見ました。twitterでは「ばかうけ」で賑わっていましたねwww


この「メッセージ」は今のところ今年一番のSF映画です!


原作は短編SF小説集のテッド・チャン作「あなたの人生の物語」です。
気になった人はこちらから。

 

 


濃厚で伏線回収が見事なSF映画でした。構想的には「インター・ステラー」に近い感じです。


以下時系列一言感想です!

 

 

序盤
・空から「ばかうけ」が出現!
・音響と演出の拘りが素晴らしい!未知なる生物との接触の緊迫感が画面からあふれ出ているようだ!これだけでも劇場で見る価値がある!
・記号によるコミュニケーションのやりとりが面白い。未知なるものとのコミュニケーションの難しさ。先住民とのエピソードは印象的!

 

中盤
・不穏な雰囲気となってくる世界。人間は未知なる物に攻撃的な態度をとる人が一定数存在する。
・主人公の秘密。そして「ばかうけ」の目的があきらかに!
・人間同士のコミュニケーションがそもそもうまくいっていないという、皮肉な構図がまた見事!

 

終盤
・主人公が自分の能力に気がつく。劇中にちりばめられたフラッシュバックのシーンの意味がわかります。
・だんだんと明らかにされていく謎。歯車がカチッとかみ合うような感覚がまた良い!
・そしてエンディングへ!原作タイトルの余韻が残るラスト!

 

こんな感じでした。

 

全体的にはアクションとかはなく、淡々とした映画ですが、音響や演出の効果で緊迫感半端んないので、見ていてつまらないということはなかったです。
SF的なジャンルで言えば、この映画は「未知との遭遇」のようなファーストコンタクトの映画ですが、後半はサスペンス的要素もあるので、そこもまた見所のひとつですね。
ようやく少しずつ意思疎通がとれてきたのに、人間同士で争いが始まってしまうのも皮肉で面白いところです。「ばかうけ」が地球に来た目的も、人間に伝えたメッセージも非常に印象深いものでした。

 

ばかうけ」とのコミュニケーションは非常に面白いと思うんですけど、ラストシーンに至るまでの主人公の心情とかがなかなか腑に落ちないところもありました。見た人ではとまどう人も多かったのではないかと思いました。
僕は人間は自分達で運命を選択することができ、あなたの物語を作っていけるという意味だと思ったんですが、おそらく違う解釈も多いと思います。(なんのことじゃ?と思った人はすぐに映画館に行ってくださいwww)

 

「メッセージ」は異星人や人間同士でもコミュニケーションをとる事の難しさやを皮肉的に描きつつも、エンタメを意識し、人間にとって哲学的な要素も取り込んだ、意欲的で濃厚なSF映画となっています。密度も濃いです!
原作を読んだ人でもおすすめできますし、未読の人でも問題なく楽しめます。SFが好きな人は絶対見て損はしないと思います。

 

実はこのドゥニヴィルヌーヴ監督はあの名作ブレードランナーの続編を作成しています。こちらも期待ですね!


去年は「ボーダーライン」という麻薬問題を取り扱った作品が公開されましたが、こちらも話題となりまして面白い作品です。一番衝撃的な作品は「灼熱の魂」ですね。あれはショッキングで強烈な作品でした。気になった人はぜひみてくださいね!

 

 

今後もドゥニヴィルヌーヴ監督には期待です!「メッセージ」、もう一回見たくなるような名作ですよ!

 

今回は以上です。
ーそれでは、また。