【書評】ちきりんさん「マーケット感覚を身に着けよう」は現代を幸せに生きるのに必須の力である
どうも、タコヤキです。
今回の書評はちきりんさんの「マーケット感覚を身に着けよう」です。
ニートの人でもサラリーマンの方でも、これからの時代を生きていく人たちには絶対に読むべき本です。
仕事を決めるにも参考となりますし、今後の人生でも大切になるであろうことが書かれています。
難しい専門的なマーケティングの話ではないため、ぜひ読んでみてください。
ちなみに、ちきりんさんは日本で最もの人気のブログを書いている社会派ブロガーさんです。ちきりんさんはどんな方から知りたい方はこちらからどうぞ。▼(wikipedia より)
こんな人におすすめな本
・これから就職活動や進路を始める学生
・転職を希望している人
・全日本人
スキルよりも「マーケット感覚」という力
この本のタイトルとなっている「マーケット感覚」。これは一体何なのか。
簡単に言えば、「市場を見極める力であり価値を見極める力」だと僕は思います。
僕の解釈ですが、彼女を探しているA君を例にして説明してみます。
A君をどの環境に置けば彼女ができるのか。
例:A君はキモオタで年収と学歴は平均的の場合
合コン→不利すぎ。イケメンや外交的な人が多い。顔重視?。平均的なスペックもそこまで評価されないかも?
オタサー→似たような趣味。平均的なのも安心材料になり得る。
A君はどっちの環境でがんばった方が彼女ができやすいでしょうか。
ほとんどの人はオタサーの方が彼女できるんじゃないの?って思いますよね。
これは市場2つの市場である「合コン」と「オタサー」じゃ価値があるものが違ってくるのです。
合コンでは街で遊び慣れているような人が強いですけど、オタサーだったら似たような趣味がある人の方が強い。つまり価値が高いということ。オタサーという環境(マーケット)の方がA君の価値は発揮されやすいということです。
ここで重要となるのは、この市場がどのような価値を求めているか?ということです。マーケットではこの価値を強く求められます。A君がオタサーというマーケットで彼女を作るのに求められるのは、A君のプロフィール、材料が重要です。
・どの材料をマーケットは重視しているのか?
・材料の価値の大きさはどのくらいか?
上記のような判断を主観と客観の両面で捉えていくのが「マーケット感覚」です。
自分にあった、価値が出るフィールドの選択。マーケット感覚をそれらを見極める力だと思います。
もし自分の価値が評価される市場に身を置けば、自身の元のスペックより大きく評価される可能性があります。
或いは元のスペックを引き上げる。反対に他のマーケットだと元のスペックよりも評価がが下がってしまう可能性も!
どうすればマーケット感覚を鍛えられるのか
結論から言えば、家の中からでも始められると思います。
例えばSNSで家事に関するちょっとした情報や、個人の生活と紐付いたリアルな経験を発信して人気になり、収入に繋がった例はたくさんあります。
これは、大きな組織では捉えられない個人の緻密でリアルな経験がネットで見える化したからです。
企業では捉えられなかった、人々が欲していた小さな問題などの解決作が個人のSNSやブログで見える化されたので、価値が生まれ市場が形成されたのです。
このようにSNSでフォロワーを集めたりするのも、マーケット感覚を鍛えることはできると思います。この場合、お金のことはひとまず置いといて嘘をつかずに誠実にやるのが良いです。信頼性が一番重要となるので。
家族に商売をしてみては?
これは自分の経験ですが、家族に商売をしてみるのもいいです。
なぜならニーズも聞きやすく、手軽だから。
お金に関しても考えなくてもいいのも魅力。
フィードバックがすぐに貰えるのもでかい。
例:ITが苦手な両親
機能が高く、扱うの手順が複雑だとITが苦手な人には扱い辛い。あまり使わなくなるかも。そういうITが苦手な人で実際に使っていて信頼のおける人物に教えてもらいたいというニーズがあります。
この場合ですと、欲しているものの材料は、
・面倒な機能がないもの。
・シンプルで導入コストが少ない。
・見やすさと扱いやすさ
これらをクリアしたような商品を選ぶと、価値が高いですよね。
さらにはそれらの商品を与える人は、信頼性のおける人に紹介されたいという欲求が両親にはあります。
そんな小さな市場で価値がでる人は、普段からスマホを触っている息子です。息子が勧めた手軽なIT商品はソフトバンクの営業が勧めた商品より価値が高いのです。
このような小さな市場が身近にたくさんあります。
弱い者ほどマーケット感覚を鍛えるべき。
グローバルなマーケットだと強者が強いが、ローカルだと弱い者ほど強くなることがあります。小さな悩みをグローバルや大手企業は積極的解決出来きず、手が回らないです。
先程の例のように、ITが苦手な両親に最適な物を選んであげられるのは、ソフトバンクのアドバイザーよりも両親といつもいる息子。
両親が何に困っているのか、1番把握できるのは普段一緒にいる息子ですよね。
上記のような小さな人間関係、家族、SNS、友人関係で実験していく。そうすると、信用が貯まり市場が大きければ仕事にもつながります。信用で生存率も高まるはず。
ネットとSNSで繋がった時代は、このような小さな市場から生まれるものが多くあるはずです。そしてそれは、大企業よりも弱い個人が見つけやすい。
正社員や年功序列が崩壊した今、弱い者ほどマーケット感覚を鍛えていくべきだと思います。
マーケット感覚を鍛えた先へ
マーケット感覚を鍛え、自分がどのマーケットでベストなのかを突き詰めていく。
これらを繰り返すと、その人のベストな人生に近づきます。人生をより良くするにはこのマーケット感覚が必要だと僕は思う。
要は、、、
「自分はどこが1番生きやすく幸せに感じられるのかー。」
ってこと。
その人が1番価値を発揮できる場所を見つけてそこで活躍して貰えば、社会的にも1番良いしその人にとってもベターな形です。
そうのような自分の価値を発揮できるような場所に置かれていけば全体の幸福度も高くなるのではないでしょうか。
マーケット感覚はお金を稼ぐよりも重要な、「幸せになる力」にもなり得ると僕は思います。だから僕はこの本をこれからを生きる多くの日本人に読んでもらいたいです。
ぜひ、ちきりんさんのマーケット感覚の本読んでみてください。