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100%自己責任はおかしいと思うのだが。

雑談

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こんにちは、タコヤキです。

 

突然ですが、僕は自己責任という言葉があまり好きではありません。

いったいこの自己責任っていつから流行りだしたんでしょうね。

自分のことで自己責任というのは、自分を客観的に見ているし自分の決断に対して責任をもつことはとても大事だし、必要なことだ。
しかし、ネット上などでみる自己責任というのは僕は少し違うと思う。

あくまで僕の主観だが、ネット上の自己責任という言葉は他者を非難、もしくは糾弾するために用いられるケースが多い気がする。

例えば、その非難の対象になるのは引きこもりになった人たちとか、薬物とかに手を染めてしまった人たちとかであるとする。それらの人は自立できず誰かに頼らざることを得なくなってしまう。でも自己責任を主張する人は、それらの人に対して


迷惑かけるな。自己責任だ。助ける必要はない
と、つき放す。

 

僕はそれら全てが自己責任で済ますのはちょっとおかしいと思うし、それに加えてそれは思考するのを辞めてしまっていると思っている。


例えば引きこもりの原因が100%本人の責任というと、それはおかしい。その人の環境や人間関係が起因していることが多いいし、もしかしたら家庭に問題があるのかもしれない。一概に引きこもりの人が100%原因というわけではないはずだ。


さらに例をあげると薬物だってそうだ。人間は弱いので精神的に本当に参って、ほいっと目の前にぶら下げられたら、手を出してしまうかもしれない。

もちろんそれはいけないことだが、人間は極度に疲れていたり、精神的に弱ってたりすると、どうしても正常な判断というものが出来なくなってしまう。その状態の人間の心理なんて、本人以外に分からない。それに薬物は社会問題だ。個人の問題に留まらないはずだ。
気がついたら取り返しのつかないことになっていたというケースなんてたくさんある。ブラック企業で自殺する人だってそうだ。

 

なかには「努力でなんとかなる。」、「努力が足りない」という人もいるのだろうが、全体で見たら小数派で全員がストイックな努力をして生きるのはかなり厳しい。
この考えが蔓延すると、がんばっていないと攻撃されるという強迫観念みたいのが生まれてきそうでがんばること自体が苦痛になりそうで僕は嫌だ。

何よりも恐れていることが組織が個人に責任転嫁し、組織の責任が薄らいでモラルハザードが起きそうだ。少なくとも個人より組織のほうが大きい力があるのだから、組織は個人よりも責任をもつべきだ。
それにブラック企業や薬物などの問題が自己責任というなら、社会的にはこれらの問題に対してなにも責任はなく、問題は無いといっているのと同じだ。


そもそもの問題を解決するアプローチが全然なされていない。自己責任にしたところで問題は解決しないし、その問題によって被る社会全体の損失は増える一方だ。こういったことを自己責任にしたって、根本的に解決できる見込みは薄い。そうするとほとんど社会問題だ。


そのような問題に自己責任を使って他人を批判するのはほとんど意味がない行為だ。何より失敗が許されないような感じがあって息苦しい。


無論、社会が全部なんとかしろというのは、無理な話なので、やっぱり個人がそれなりに努力するのは大切だ。それは間違いない。
しかしそれで全ての問題が回避できるわけではないし、デリケートな部分も多いというのも忘れてはならないことだ。
自己責任のうちで個人で解決できるものだったらそれでいいし、自己責任と言っても個人で状況がよくならないような問題なら、それは社会問題に近い。それは他人頼ったっていいはずだ。でないと社会の意味がない。

 

だから僕は自己責任論がここまで蔓延しているのは、おかしいと思っている。

 

どうでしょうか?甘いですかね(笑)
今回は以上です。
ーそれでは、また。