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死にたがっているのか?キングの「死のロングウォーク」感想

小説日記

 

こんにちは、タコヤキです。

今日は電車でキングの「死のロングウォーク」を読み終えたのでその感想です。

 

 

 

この小説って日本の「バトルロワイアル」の下敷きになった小説です。

バトルロワイアルは映画でもあります。(藤原竜也が主演のやつです。)

漫画版はとてもグロイので気になる方は自分で調べて見てください。すいません、、、

 

内容は100人の若者がコースをひたすら歩く。だが歩行速度が4マイル以下になると警告を受け、1時間に3回警告を受けるとちかくの軍人に射殺されてしまう。

そして、最後の一人になるまでこの競技は終わらないー。

という内容です。

 

これ驚いた事にバトロワは大人が強制的に殺し合いをさせるっていう内容でしたけど、これは少年達の志願制となっているんです!

 

そんな少年達は境遇や、何故ロングウォークに参加したのかを語り合いながら最後の一人になるまで、歩き続けます。

 

びっくりしたのが、ほとんどの少年が自分が志願した時に、明確な理由がそんなにないんですよね。何故、参加したのか自分でもよく分かっていません。このあたり、10代特有の感覚を感じました。

 

実際に人が死にはじめても何で死んでるのか分からないし、自分が死にかけている理由も分からない、、、

少年達は気が狂いそうになる中、歩き続けます。

 

バトルロワイアルの小説みたいに一人一人の少年の心情描写なんてものはありません。

ただひたすら歩き、限界を迎えたものから脱落していきます。

 

一人の少年は「みんな死にたがっているんだ」と言う発言をしますが、果たして本当かどうかなんてわかりません。

 

ただ、そうなってしまっただけなのですから。

少年達には親も恋人もいます。ほんとになんでロングウォークなんかに参加したのでしょうか。

 

最後の別れの時とか、「幸運を」とか「また会おう」とかそんな言葉をかけた後に銃声が鳴り響くんですもん。会話も日常的な感じが多いし、それがすごく悲しく感じられます。そしてそれが淡々と続いていくんですもん。観客も普通にスポーツ観戦をみているようなノリだし、、、

なんだか読んでいる時はずっと日常に居たような気もするし、悪夢の中にいたような気もしました。

 

死のロングウォークは考えるな!感じろ!系の小説で、群像劇に近いので色々な視点で楽しめる作品かと思います。

 

バトルロワイアルが好きな人にはオススメの小説です。

よかったらぜひ読んでみてください!

(バトルロワイアルのもう1つの元ネタとなった、「蝿の王」という作品もオススメ!近々感想書こうと思います)

 

ーそれでは、また。