スポンサードリンク

田中ロミオのラノベ、「犬と魔法のファンタジー」はリアルすぎるファンタジー!

小説日記

 

こんにちは、タコヤキです。

今日は映画ではなくラノベの感想なんか書いていきたいと思います。

 

田中ロミオ作の「犬と魔法のファンタジー」という作品です。

何でこの作品を読んだかというと、僕はこの作者の田中ロミオが大好きなんです。

人類は衰退しましたの作者です。

元々田中ロミオはPCゲームのシナリオライターとして活躍していました。

その時の「CROSS†CANNEL」というゲームが凄い面白いんです!

ちょっと長くなっちゃうので、CROSS†CANNELの話はまた今度ということにしていきます。(PSPとかでもありますのでぜひプレイしてみてください)

 

さて、犬と魔法のファンタジーなのですが、これはリアル!あまりにもリアルすぎます。(泣)

 

なんでかっていうと、この話の舞台はまぁ、ザ・ファンタジーって感じ世界観なのですが、冒険があきられて人々は平穏を望むようになったという世界なのです。

 

ここででてくるのがファンタジー界の就職活動でした。

どこかで見た光景ですね・・・。

作中で内定光が眩しくて姿が見えないとか笑いました。

 

主人公のチタンは就職活動しているわけですが、全く内定がもらえません。

聞いているだけで胸が痛くなる・・・。

 

話的には大学の仲間とトラブルやら、なにやらを経て、自分の道を決めるという王道的な話です。

 

でもこれ現代人には結構胸にくるところがちらほらあるんじゃないかなぁと僕は思います。

社会から否定されまくる気持ちとか、生きるうえで足場が無いとか・・・

そういう疎外された感じ。

田中ロミオはこういう微妙なもやもやした気持ちのズバッと文章で切り込んでくるところが凄いと思います。

 

前回のムーンライトでも思いましたが、結局最後に何かを決めるのは自分なわけですよね。もういわゆる社会がいう「普通」の席ってどんどん少なくなってきているんですよね。そこから漏れた者は道なき道を行く冒険者になるしかないと、この小説では言っています。

 

takoyakitanosiku.hatenablog.com

 

でもこの本で最も印象に残ったのが、ラストのチタンのセリフで「道から外れた者は皆、冒険者。仲間である。」とあるんですが、これは凄い良いなぁと思いました。

なんだか勇気付けられます。

 

前回のムーンライトのシャロンも冒険者ですよね。

僕、こういう何者にもなれていない人間が、右往左往して自分を取り戻す、見つけるみたいな話が好きです。

そうやって大人になるのだなぁ,みたいな(笑)

 

そんあ作品これからも見たいなぁ・・・。

 

ということで、犬と魔法のファンタジーはそんなリアルな青春をファンタジーで描いた楽しい作品でした。すぐに読めるので良かったらぜひ読んでみてください。

 

ーそれでは、また。